集いの歴史

古くからキリスト教文化が息づくこの土地で、
大正10年より時を積み重ねてきた軽井沢高原教会。
人々が自由に集い語り合った歴史を原点に持ち、
挙式や四季の行事を通じて様々な人々がこの場所に集い、
数多くのきずなが育まれてきました。

軽井沢高原教会の歴史

1886年、カナダ人宣教師、アレキサンダー・クロフト・ショーがこの地を訪れて以来、軽井沢にキリスト教が根付き、各教会では信仰が育まれてきました。軽井沢高原教会は、1921(大正10)年に開かれた「芸術自由教育講習会」を原点に誕生。内村鑑三をはじめ、北原白秋、島崎藤村ら当時を代表する文化人が集い、「真に豊かな心」を求めて、熱く語り合ったのです。

そして、芸術自由教育講習会からひとつの理念が芽生えました。「遊ぶことも善なり、遊びもまた学びなり」。何事においても慎みが求められた時代にあって、芸術自由教育講習会は、感じたことを感じたままに表現し、自由に討論できる空間でした。その空間をこよなく愛した内村鑑三は「星野遊学堂」と名づけました。そして、芸術自由教育講習会の理念は、この地で受け継がれていくこととなったのです。教会の歴史には、信者を募る場ではなく、軽井沢の自然とキリスト教の愛のもと、心の交流の場になることを願った内村鑑三の思いが貫かれています。

軽井沢高原教会 100年の歴史