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12月も残りわずか…師走…年の瀬…年末…色々な呼び方で表現される月ですが、 中庭に無数のキャンドルが輝き、教会から聞こえるクリスマスの賛美歌、 イルミネーションの光にワクワクする月でもあります。
父と子の旅
牧師館に中年の男性と、息子だと思われるおとなしそうな男の子が寒そうな顔をして来館されました。 この方は、20年前に軽井沢高原教会で挙式をされ、その後も時々遊びにこられていた方。 今回の旅は「息子と一緒にする最後の旅になるかも」と、思い切ってふたりで出かけてきたそうです。

20年間連れ添った奥様が昨年他界され、今は中学三年生の息子とふたりっきり。息子が高校に入学したら、 一緒に過ごす時間も旅をする時間もなくなるだろう…と考え、お父さんとお母さんが結婚式をしたところに 二人で来られたそうです。

初めは恥かしそうに斜めを向き、視線を反らしていた男の子も 段々に口を開き、笑顔で色々話し始めました。 突然に大切なお母さんを失った、淋しい気持を正直に話し、お母さんの 薦めで始めた野球をして、来年は、甲子園を目指している高等学校の 野球部に入る予定で、今は、お父さんが毎日作ってくれるお弁当を 持って練習に励んでいるとの事。

「おばちゃんも小さい時両親を亡くして寂しかったけど、いつも 色々な人が応援して助けてもらったので大人になれたのよ。 きっとたくさんの人が応援してくれているから元気出して頑張ろうね」と お話しすると「友達がいっぱいいるから毎日楽しいです」と元気な答えが 帰って来ました。

「今回、軽井沢に来る事を急に決めたのでホテルを予約をしたが、ダブルルームしか 空室が無くて、昨日は、大きくなった息子と一つのベッドで寝ましたよ。 息子と同じベッドで寝る事は、これが最後でしょうから、良い思い出に なりました。ハハハ・・・」 と、お父さん。でも嬉しそうでした。

帰り際に牧師館の玄関で「今日は、お父さんとお母さんが結婚式を挙げた 教会に来る事が出来て本当に良かったです。頑張ります・・・」と、話してくれました。

今回の旅は、この親子が、悲しみや苦しみを乗り越えて生きて行く 為の素晴らしい時間を過ごされたのだと確信しました。 特に、お父さんが毎日作ってくれるお弁当の話を、照れながら嬉しそうに 話す様子が印象的でした。




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