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「ご家族の歴史を刻む場所として」 |
風が秋の香りを含み始めた9月の初め、牧師館に集う人々の中に、見覚えのあるお顔を見つけました。
「Tさんではありませんか?」
お声をかけてみると、
「覚えていてくださったんですか。また家族みんなでうかがいました」
懐かしい笑顔でこたえてくださいました。

Tさんご一家は、ご両親と娘さん2人の4人家族。Tさんご夫妻は、1984年、軽井沢高原教会で挙式なさいました。当時、若く金銭的余裕のなかったお二人は、ふたりだけで挙式できる教会を探して軽井沢高原教会とめぐりあったそうです。挙式は10月末でした。
Tさんは懐かしそうに結婚式の思い出を話してくださいました。
「圧倒されるほどの紅葉で、妻としみじみ、こんな美しい場所で静かに結婚式ができて良かったねと話したのを思い出します。ライスシャワーの時、牧師先生が通りかかりの方に声をかけてくださって、見知らぬ方にまで祝福していただいたのがうれしかったですね。20年経って周辺は変わりましたが、軽井沢高原教会だけは変わりません」
Tさんご家族は、挙式後20年間、奥様が妊娠中だった2年間をのぞき、毎年、教会を訪ねてくださいました。
「長女が受験を控えていますが、ここにはどんなことがあっても毎年、足を運ばなくてはいけないと家族で決めているんです。年に一度のご褒美ですから。家族がまた一年頑張るための支えになっているんです」
 2人の娘さんも今では高校生。もうしばらくしたら、結婚のご報告があるかもしれません。
「父親の気持ちとしてはまだまだ先になってほしいですけれど、この教会で親子二代、結婚式ができればうれしいですね」
とTさん。
ご家族の心の財産となっているこの教会を、これからもずっと守り続けていかなければならないと、改めて実感したできごとでした。
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