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「ゴスペルと少年」
高原教会とゴスペルが大好きな16歳の少年S君とのお付き合いはもう数年前からです。東京からお母様と一緒にゴスペルコンサート、夏季礼拝、クリスマス礼拝などに参加され、その際には必ず牧師館まで私に会いに来て下さいます。「ここに来ると僕は素直な気持ちになれる。」とポツリと言った言葉が印象に残っています。今回は夏休みでもあることから、2泊のご予定で夏季礼拝にいらっしゃいました。
多感な年頃でもあるS君にとって、ここ何年かはいくつかの困難に直面し、その度に頑張って乗り越えてきたという逞しい時間でもありました。
ご家族で高原教会に来られ初めてゴスペル礼拝を経験されたのは2年前のことでした。目の前の困難におち込み、逃げ出してしまいたくなっていたときに、ゴスペルを歌うことによって心に大きな支えが出来たことを感じ、勇気が沸いたそうです。緊張がほぐれて心が柔らかくなるのでしょうか。S君は「今するべきこと」を探求するかのように、私からの短いアドバイスを真剣に受け止めてくれ、そして応えて来てくれました。
この春、少し落ち着いた時期にお母様と来訪された時には、「両親や周りの人の理解と牧師先生の言葉に励まさて頑張って来られました。難しい問題にぶつかっても、やれば出来るんだという事を確認しました。」と晴々としていました。自信と元気を取り戻したことは、そのお顔ですぐわかりました。
S君にゴスペルは勇気の種を蒔いて行ってくれたようです。自分と真剣に向き合い、結果を恐れず頑張ってみる。それがこの種にとって水となり栄養となることを、彼はもう感じ取っています。この夏のS君は、またいっそう輝いて見えました。